お灸とは?
灸(きゅう)の治療は、モグサを燃焼させることで生まれる温熱刺激と、モグサの薬効を利用した治療法です。
モグサとは、ヨモギの葉の裏側に生えている腺毛と呼ばれる白い産毛を乾燥させ、不純物を取り除いて精製されたものです。
ヨモギの腺毛にはシネオールと呼ばれる成分が多く含まれており、このシネオールが薬効を高める役割を担っていると考えられています。
当院では、世界最高品質の国産モグサを使用した灸治療を提供しています。
間接灸
間接灸(かんせつきゅう)は、灸法の一種で、直接体表に灸を当てるのではなく、灸の熱を物体を介して伝える手法です。
間接灸の手法は、直接灸よりも温和で、特に皮膚が敏感な場合や火傷のリスクを避ける必要がある場合に適しています。
電気灸
電気灸(でんききゅう)は、電気刺激を用いて体表の特定のツボや部位に刺激を与える治療法です。
電気灸は服の上からでも施術でき、熱刺激も優しいのでお灸が初めての方にもおすすめです。
お灸の主な効果
- 免疫力の向上
- 自律神経の正常化
- 抗アレルギー作用
- 血流循環の改善
- 神経伝達の調整
1.免疫力の向上
灸は、患部に白血球を集め、さらに抗体(白血球が使用する武器)などを呼び寄せるため、白血球の食作用や抗菌作用を強化し、免疫作用を高めます。これにより、白血球のオプソニン効果が増加し、体内の免疫システムがより効果的に働くことが期待されます。
2.自律神経の正常化
灸は、モグサを燃焼させることにより、徐々に熱量が増し、その後徐々に熱が冷めていきます。このプロセスに伴い、局所の血管は徐々に拡張し、その後ゆっくりと時間をかけて収縮していきます。こうした熱刺激による血管への作用は、血管の運動性を高め、血管を動かしている自律神経が本来の働きを思い出して、正常に機能するようになります。
3.抗アレルギー作用
灸は、免疫細胞の過剰反応を抑え、アレルギー反応を鎮静化します。
4.血流循環の改善
灸の温熱刺激により、血液循環が悪い箇所の血管が拡張し、局所に溜まっていた老廃物などが血管に効果的に回収されやすくなり、これによってむくみが解消されます。
また、モグサは赤血球の生成を促進し、血液中の酸素量を増加させたり、抗酸化作用によって血液中の酸化を防いだりします。同時に、発汗や排尿を促進することで毒素の排除をサポートし、血液の質を向上させます。
5.神経伝達の調整
興奮している神経細胞を鎮静化させたり、逆に弱っている神経細胞を興奮させたりすることで神経伝達を調整します。